恋が回り始めた

赤色の彼に軽率に落ちたばんぎゃる

バンギャルがジャニオタに出戻った理由


前記事で全部書く予定だったのに長くなってしまったので。

ナイトメアから入ってバンギャルになった私は、ひたすら雑誌や音源を買い漁った。雑誌を読んでいると、たくさんのバンドを知る。そこから気になったバンドは動画サイトで見漁る。そうして好きなバンドを増やしていった。ナイトメアとファンの距離は、ジャニーズに比べると物凄く近いけどビジュアル系の中では遠い方。私は徐々にマイナーバンドの近すぎる距離感にのめり込んでいった。

出待ち入り待ち当たり前。誕生日やクリスマスはプレゼントと称してブランドものの服やアクセサリーを差し入れて、それを身に付けてくれていることを確認しては安心した。営業と分かっていながら彼らが吐く甘い言葉に酔った。視界を遮られるのも他の誰かが構われてるのを見るのも嫌で早番に必死になった。人よりも多くのお金落としている自分に誇りを思った。すばるくんを好きだった頃には考えられない、だいすきなひとに名前を呼ばれたり握手をしたり髪を撫でられるということ。幸せで仕方がなかった。気付けば大学生になっていて、でも大学に友達がいない私の唯一の居場所だって本気で信じた。

でも、距離が近すぎて疲れた。ファン同士の歪み合いや嫉妬、「私のほうが頑張っているのに」って思う自分も嫌いだった。もうやめようっていくら思っても、彼らを追いかけることをもはや義務のように感じていた私はライブがあればそのたびに日本中を飛び回った。安くはない遠征費と時間を遣って行ったライブ後の感想が「楽しかったね」じゃなくて「今日なんか微妙じゃなかった?」になることも多くなっていた。そろそろ潮時かな、って毎回のように思っていた。だけど、本命の姿を見るとやっぱり私にはこの人しかいない、ついていく、って。ダメ男にハマるダメ女そのもの。あ、本命の名誉のために言っておくと本命は全くダメ男じゃないです。むしろ、バンドマンにしては珍しいぐらいマトモで完璧な人。だいすき。

そんなモヤモヤしてたとき、テレビに映るしげおかくんを見た。もちろんそれ以前にも入所当時に雑誌で見たり少年倶楽部で見たり(このへんはあまり記憶にないけど)、エイトのバックで踊っていたり【ごめんね青春!】で海老沢可愛いと思ったりしていた。ジャニーズWESTとしてデビューしてセンターを張っていることも知っていた。エイトのおかげで関西贔屓だった私は純粋におめでとうと思ったけど、気に掛けてチェックするほどの存在ではなかった(ごめんなさい)。

なのにその日は何故か目が離せなかった。デビュー一周年を記念して全員集まったリトラ。辛いものをひたすらに拒否するしげおかくん。この子仕事してない。(笑)とか悪態つきつつ、目では彼を追っていた。番組が終わる直前寝転んでる神山くんを嗜めるしげおかくんにドキドキして、その夜ベッドに入ってから朝まで動画を漁って、次の日学校帰りにパリピポを購入した。初回版に入っていたコンサートの映像。終始ニコニコなしげおかくんが可愛くて、でも人一倍ファンサしないギャップが面白くて、見終わる頃にはしげおかくんに落ちていた。

その日から今日まで、過去の作品を買い集めたりコンサートに行ったり番組協力に行ったりなかなか怒涛だった。毎日のように我が家に増えていくしげおかくん関連のものに比例してすきな気持ちも大きくなって。本命に100%注ぎ込んでいた愛情と執着を分散させたら楽になるかな?って思っていたけど、結局100%×2になった現在、二足の草鞋が楽しくて仕方が無い。まあその分かかるお金も2倍だけどそこは見て見ぬふりで。

そんなちょうド新規重岡担(兼ばんぎゃる)の雑記です。今これ書いてる最中、全てのきっかけになった∞SAKAおばちゃんROCKがウォークマンシャッフルで流れてなんとなく感慨深い。すばるくん、楽しい人生をありがとう。